ゼライ直井

ゼライ直井(Zerai Naoi)

本名:直井雄一

特殊メイクアップアーティスト、特殊造型アーティスト

工房「エフェクトデザイン」代表

経歴

1972年生まれ。

高校生時代、特殊メイクのアシスタントを始め、いくつかの工房で映画やTVでの特殊メイクの仕事に携わる。

1991年 オーストラリアに渡り、特殊メイク修行。
オーストラリアの特殊メイクアーティストと仕事をし、親交を深める。

のちに「スターウォーズEp||」の特殊メイク監督をするジェイソン・ベアード(Jason Baird)
「マトリックス」の特殊メイクを担当したメイクアップエフェクツグループ(MEG)らと共に、いくつかの映画制作に参加。
ワーナーブラザーズ製作の「フォートレス」(1992年・ステュアート・ゴードン監督作品)では囚人のダミー製作を担当。

オーストラリアから帰国後、知り合いがやっていたA.T-ILLUSIONグループの会社設立に合流。映画・TV・CMなどの特殊メイク、アニマトロニクス造型製作をする。

1994年 フリーランス・アーティストとして独立。主に、映画、CM、舞台などを中心に造型製作を行っている。

参加作品

映画(Movie)

「バトルヒーター」 (飯田譲治監督)

「ZIPANG」 (林海象監督)

「ゴジラ対ビオランテ」 (大森一樹監督)

「公園通りの猫たち」 (中田新一監督)

「妖獣大戦」 (日本香港合作映画)

「フォートレス」 (ステュアート・ゴードン監督)

「裸足のピクニック」 (矢口史靖監督)

「サイナラ淀川長治物語」 (大林宣彦監督)

「それいけ!アンパンマン ルビーの願い」

テレビ(Television)

フジテレビ系列「志村けんのだいじょうぶだぁ」

フジテレビ系列「志村けんのバカ殿」

フジテレビ系列「ドリフ大爆笑」

TBS系列「加トちゃんけんちゃんごきげんテレビ」

「アフターマン」 (TVスペシャル)

MV・PV (Music Video/Promotion Video)

サザンオールスターズ「シュラバ★ラ★バンバ」 

「ジュリアナ東京」

DVD「DAIGO TV」(2009年)

CF(Commercial Film)

丸八ホールディングス「丸八真綿」

「フジテレビ」 (サービス編)

資生堂

ブリヂストン

トムス・エンターテイメント

サイボウズ

セブン&アイ・ホールディングス「セブンドリーム・ドットコム」

ビデオ安売王

鹿島建設

宇宙の日イベント「宇宙開発事業団NASDA」 

プロモーション映像「子供映像図書館」

他多数

出版

ベストセラーズ「語れ!ゾンビ」 2008年11月号

三才ブックス「ゲームラボ」 2008年11月号

小学館「小学一年生」 2009年8月号 (小学館)

舞台

大人計画「ヘブンズサイン」(松尾スズキ演出、宮藤官九郎主演)

大人計画「ふくすけ」(松尾スズキ演出、阿部サダヲ主演)

大人計画「ずぶぬれの女」(宮藤官九郎演出、阿部サダヲ主演)

阿佐ヶ谷スパイダース「悪魔の唄」(長塚圭史演出、小島聖、吉田鋼太郎主演)

ナイロン100℃「ガンビーズ・ショウ」 (ケラリーノ・サンドロヴィッチ・宮藤官九郎・マギー演出)

ナイロン100℃「フランケンシュタイン」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出、大倉孝ニ、三宅弘城主演)

ナイロン100℃「薔薇と大砲 ~フリドニア日記#2~」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出、小宮孝泰主演)

遊気舎「人間風車」 (後藤ひろひと演出、三上市朗主演)

他多数

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特殊メイクについて

遙か昔、映画の歴史が生まれたのとほぼ同時期に、美容メイクアップから派生して 「特殊な」メイクアップは生まれました。

フランケンシュタインの怪物や狼男、ミイラ男など、まだ特殊メイクアップ=special make-up という言葉が生まれる前から、ホラー映画やファンタジー映画の想像上の存在を、さも現実に生きてるかのように作り上げる技術として特殊なメイクアップは使用されてきました。

「オズの魔法使い」(1939年)、「猿の惑星」(1968年)など特殊メイクアップを 大々的に使った映画はいくつか作られて来ましたが、なんといっても現代の特殊メイクアップの幕開けと言える映画は「エクソシスト」(1973年)です。

この「エクソシスト」の特殊メイクアップをデザイン・製作したディック・スミス氏によって「特殊メイクアップ効果(Special Make-up Effects)」という表現方法が名実ともに初めて現実化しました。

特殊メイクアップはメイクアップと名称にありますが、メイクアップだけが表現手段ではありません。リアルな俳優に似せて作ったダミーヘッドや怪物などのモンスタースーツ、人間離れしたデザインのキャラクターを動かすメカニカル、アニマトロニクス・・・。

さまざまな表現手段、材料、製作方法があります。

いろいろな分野がある特殊メイクアップというアートですが、すべてに共通してる要素が三つあります。

一つ目はデザイン。まず全ての作品はアーティストの頭の中の創造から始まります。

ニつ目は彫刻技術。粘土やスポンジ、ラバーなどをデザインに基づいて正確に加工し現実化していく重要なステップです。

三つ目は特殊メイクアップ・デザインの最終仕上げ、表皮のペインティング(色彩)です。これによって立体デザインは完成します。

特殊メイクアップは職業的なプロフェッショナル技術であると同時に一つの芸術形態でもあります。

その表現は絵画での芸術表現が無限であるのと同じように特殊メイクアップのデザインもまた無限の可能性を持ってます。

まさに作る人次第でさまざまな個性豊かなデザインが生まれるはずです。